ウイルス性胃腸炎【小児科】
- 4月23日
- 読了時間: 3分
ウイルス性胃腸炎
嘔吐・下痢のときに最も大切なのは「脱水予防」です
ウイルス性胃腸炎は、嘔吐・下痢・腹痛・発熱などを起こす感染症です。乳幼児から学童期まで非常に多くみられます。
季節ごとに原因ウイルスは異なりますが、基本的な治療方針は共通しています。
主な原因ウイルス
一般的には以下が知られています。
ロタウイルス:冬〜春に多い
ノロウイルス:秋〜冬に多い
アデノウイルス:通年みられることがある
サポウイルス:乳幼児に多いことがある
原因を特定しなくてもよい理由
嘔吐・下痢のみの場合、多くは
水分補給
脱水予防
整腸剤
吐き気止め(必要時)
など、治療内容がほぼ共通のため、原因ウイルスの特定が必須ではありません。

主な症状
嘔吐
下痢
腹痛
食欲低下
発熱(ない場合もあります)
注意が必要な症状
以下がある場合は細菌性腸炎の可能性があります。
高熱
血便
強い腹痛
元気が極端にない
この場合は、抗菌薬治療が必要になることがあります。
細菌感染で疑う病気
カンピロバクター感染症
サルモネラ感染症
病原性大腸菌感染症
受診時に伝えてほしいこと
嘔吐回数
下痢回数
水分がどれくらい飲めるか
尿の回数
発熱の有無
元気さ
これらの情報が、脱水の重症度判断に非常に重要です。

最も重要なのは脱水予防
胃腸炎治療では、
嘔吐や下痢を止めることより、脱水を防ぐことが最優先です。
脱水になると
ぐったりする
尿が減る
唇が乾く
点滴が必要になる
点滴が必要な場合
体重の約5%以上の水分喪失が疑われる中等症以上では、点滴治療が必要になることがあります。
自宅での水分補給方法
嘔吐が落ち着いたら開始
少し休ませた後、
ティースプーン1杯(約5ml)
から始めます。
与え方
5〜10分ごとに少量ずつ
吐かなければ徐々に増量
一気に飲ませないことが重要です。
1時間ほど順調なら
少しずつ食事再開
食事再開の目安
おすすめ:
おかゆ
うどん
スープ
味噌汁
やわらかい食事
避けたいもの
脂っこい食事
大量のジュース
冷たい刺激物
登園・登校について
症状が改善し、
食事がとれる
元気がある
状態であれば可能なことが多いですが、園・学校の規定も確認してください。
受診の目安
早めの受診
水分がとれない
何度も吐く
下痢が頻回
元気がない
緊急受診
ぐったりしている
尿が出ない
血便
強い腹痛
意識がぼんやりしている
当院の対応
脱水評価
胃腸炎診断
点滴治療判断
吐き気止め・整腸剤処方
家庭での補水指導
よくある質問(Q&A)
Q1. ノロかロタか調べる必要はありますか?
多くの場合、治療は同じため必須ではありません。
Q2. 吐いていても飲ませた方がいい?
少量ずつなら有効です。
Q3. 牛乳は飲んでいい?
回復初期は控えた方がよいことがあります。
Q4. 下痢止めは必要?
自己判断で使わず、医師に相談してください。
Q5. どれくらいで治りますか?
多くは数日〜1週間で改善します。
Q6. 家族にうつりますか?
感染力が強いことがあるため、手洗いが重要です。
クリニック情報
THE YOKO BAYKiDs
ザ・ヨコハマフロント・ベイサイドクリニック小児科
〒221-0835
神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町一丁目41番地
THE YOKOHAMA FRONT 3階
(THE YOKOHAMA FRONT CLINIC MALL内)





