熱性けいれんとは【小児科】
- 4月17日
- 読了時間: 3分
熱性けいれんは6か月〜6歳に多く、発熱時に起こるけいれんです。正しい対処法、救急受診の目安、ダイアップ坐薬の使い方を医師が解説。初めてのけいれんでも慌てないために。
熱性けいれん

突然のけいれんでも、まず落ち着いて対応を
熱性けいれんは、生後6か月〜6歳頃までの子どもに多い発作で、38℃以上の発熱をきっかけに起こるけいれんです。
発熱による脳の一時的な興奮で起こるものであり、多くの場合は後遺症を残さない良性の発作です。
典型的な症状
突然白目をむく
全身が硬直する
手足がガクガク動く(左右対称)
意識がなくなる
初めて見ると非常に驚きますが、多くは数分で自然に止まります

予後について
熱性けいれんでは、
知的障害
麻痺
脳機能低下
などの後遺症は基本的に残りません。
注意が必要な理由
発熱時のけいれんは、以下のような重篤な疾患との鑑別が必要です。
細菌性髄膜炎
脳炎・脳症
低血糖
電解質異常
脳腫瘍
そのため、医療機関での評価が重要です。
単純型熱性けいれんの特徴
以下に当てはまる場合、予後は良好とされています。
左右差がない
5分以内に止まる
発作後の意識回復が良好
24時間以内に1回のみ
けいれん時の対応
安全な場所に寝かせる
衣服をゆるめる
横向きにする(誤嚥予防)
発作の時間を測る
状態を観察する
行ってはいけない対応
口の中に手や物を入れる
無理に体を押さえつける
受診の目安
救急受診が必要な場合
5分以上けいれんが続く
意識が戻らない
顔色が悪い状態が続く
この場合は救急車を要請してください。
発作後の受診
5分以内に改善した
意識がしっかり戻っている
この場合でも、医療機関での評価が必要です。

ダイアップ坐薬(ジアゼパム)
基本的な考え方
単純型熱性けいれんでは、予防投与は基本的に不要とされています。
予防投与が検討されるケース
以下のリスクのうち複数が該当する場合:
15分以上続く発作
24時間以内に反復
神経発達の異常
家族歴(てんかん)
生後12か月未満
発熱後1時間以内の発作
38℃未満での発作
使用方法
発熱時に1回使用
8時間後にもう1回使用
この2回で1セットとなります。
注意点
短期間での繰り返し使用は避ける
副作用として眠気・ふらつきが生じることがある
使用については医師と相談のうえ決定します。
当院の対応
重篤疾患の除外診断
再発リスク評価
ダイアップ使用指導
家庭での対応説明
初めての発作でも安心してご相談いただけます。
よくある質問(Q&A)
Q1. 脳にダメージは残りますか?
基本的には残りません。
Q2. 再発しますか?
約30%で再発するとされています。
Q3. 毎回救急車は必要ですか?
5分以上続く場合は必要です。
Q4. てんかんになりますか?
多くの場合は移行しません。
Q5. 家庭でできる対策はありますか?
落ち着いて観察し、時間を測ることが重要です。
Q6. 予防薬は必ず必要ですか?
リスクがある場合のみ検討します。
クリニック情報
THE YOKO BAYKiDs
ザ・ヨコハマフロント・ベイサイドクリニック小児科
〒221-0835
神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町一丁目41番地
THE YOKOHAMA FRONT 3階
(THE YOKOHAMA FRONT CLINIC MALL内)





