上腕骨近位部骨折【整形外科】
- 4月17日
- 読了時間: 2分
転倒後の肩の痛みは要注意

■ 上腕骨近位部骨折とは
上腕骨近位部骨折は、腕の付け根(肩関節に近い部分)の骨折です。
特に骨粗しょう症のある高齢者が転倒した際に多く発生します。
■ 主な原因
転倒して肩を強打
手をついて倒れた際の衝撃
骨粗しょう症による骨の脆弱化
「軽く転んだだけでも骨折する」ことがあります
■ 症状
肩から腕にかけての強い痛み
腕が動かせない
腫れ・内出血
腕を支えないと保てない
痛みが軽くても骨折しているケースがあります
■ 診断
画像検査
レントゲン:骨折の有無・ズレを確認
必要に応じてCT検査
骨折の形・転位の程度が治療方針を決定
■ 治療
骨折の状態(ズレ・粉砕の程度)や年齢・活動性により選択します。
保存療法(手術を行わない)
対象
転位(ズレ)が少ない骨折
高齢者で手術リスクが高い場合
内容
三角巾や装具で固定
痛みが落ち着いたらリハビリ開始
多くの症例で選択される治療
手術療法
適応
骨のズレが大きい
関節面の破綻
活動性が高い患者
手術方法
プレート固定(骨を金属で固定)
人工骨頭置換(関節を置き換える)
状態に応じて最適な方法を選択
※手術が必要な場合は適切な専門施設へご紹介可能です
■ リハビリの重要性

骨折後の回復にはリハビリが極めて重要です。
可動域訓練
筋力回復
日常動作の再獲得
ただし、完全に元通りになることは少ないため早期から適切なリハビリが必要です。
■ 注意点(患者教育)
無理に動かすと変形治癒のリスク
動かさなすぎると拘縮(肩が固まる)
バランスの取れたリハビリが重要
■ 骨折予防が最も重要
一度骨折すると再発リスクが高まります
骨粗しょう症対策
定期的な骨密度検査
内服治療
運動療法
転倒予防
「骨折しないこと」が最大の治療
■ 鎖骨骨折・肩周囲外傷について

肩を強打した際には以下の外傷も考えられます。
鎖骨骨幹部骨折
鎖骨遠位端骨折
肩鎖関節脱臼
治療方針
保存療法
クラビクルバンド
三角巾固定
転位が少ない場合に選択
手術療法
転位が大きい
スポーツ復帰を急ぐ場合
状況に応じて専門施設へ紹介可能
■ まとめ
上腕骨近位部骨折は高齢者の転倒で非常に多い骨折です。
軽い転倒でも発症
リハビリが回復の鍵
完全回復は難しいことも多い
そのため骨粗しょう症治療による予防が最重要





