仙腸関節障害とは?【整形外科】
- 4月20日
- 読了時間: 3分
原因不明の腰痛・お尻の痛みの正体かもしれません|整形外科専門医が解説
公開日:2026.04.20監修 ザヨコハマベイサイドクリニック

長引く腰痛、実は「仙腸関節障害」かもしれません
レントゲンでは異常なしと言われた
MRIでもヘルニアではないと言われた
腰よりお尻が痛い
立ち上がりの最初の一歩が痛い
長時間座れない
産後から腰痛が続く
このような症状の原因として近年注目されているのが 仙腸関節障害 です。

仙腸関節障害とは?
Sacroiliac Joint(仙腸関節)は、骨盤の中央にある仙骨と左右の腸骨をつなぐ関節です。
体重を上半身から下半身へ伝える重要な関節であり、わずかに動くことで歩行・立ち上がり・姿勢保持を支えています。
この関節に炎症や微細なズレ、過剰な負荷が起こると、腰痛・臀部痛・股関節周囲痛などを生じます。
なぜ起こるのか?原因
日常生活で多い原因
中腰作業の繰り返し
重い物を持つ仕事
長時間の立ち仕事
片足重心のクセ
車の乗り降りの繰り返し
スポーツで多い原因
サイドステップ
急な切り返し
ゴルフスイング
ランニング着地衝撃
女性に多い原因
妊娠中の骨盤変化
産後の骨盤不安定性
抱っこ動作の負担

症状チェック
以下の症状がある方は仙腸関節障害の可能性があります。
代表的な症状
✅ 腰痛✅ お尻の痛み(臀部痛)✅ 鼠径部痛(股関節の前側)✅ 太もも・脚の片側痛✅ 長時間イスに座れない✅ 仰向けで寝ると痛い✅ 痛い側を下にして寝られない✅ 歩き始めが痛いが徐々に楽になる✅ 正座は比較的できることが多い
なぜ見逃されやすいのか?
仙腸関節障害は、
レントゲンで写りにくい
MRIでも異常がないことが多い
ヘルニアや坐骨神経痛と似る
そのため、原因不明の腰痛とされてしまうことがあります。
診断方法
整形外科では問診・触診・誘発テストで診断します。
よく行う検査
One Finger Test
Gaenslen Test
Newton Test
圧痛点確認
歩行動作確認
必要に応じてレントゲン・MRI・血液検査も行い、他疾患を除外します。
注意したい病気(鑑別診断)
長引く腰痛では以下の病気との区別が重要です。
Lumbar Disc Herniation 腰椎椎間板ヘルニア
Spinal Canal Stenosis 脊柱管狭窄症
Spondyloarthritis 脊椎関節炎
Hip Osteoarthritis 股関節症
仙腸関節障害の治療法
保存的治療が基本です
① 内服薬
消炎鎮痛薬
筋緊張改善薬
神経痛治療薬
炎症と痛みを抑えます。
② 仙腸関節ブロック注射
Ultrasound Guided Sacroiliac Joint Block
エコーで確認しながら、正確に痛みの原因部位へ注射します。診断と治療の両面で有効です。
③ 骨盤ベルト
通常のコルセットではなく、骨盤の低い位置で締める専用ベルトが有効です。
仙腸関節の微細な不安定性を抑えます。
④ リハビリ・運動療法
体幹トレーニング
股関節柔軟性改善
骨盤周囲筋強化
姿勢改善
再発予防に重要です。
よくある質問(Q&A)
Q1. 普通のコルセットで代用できますか?
できません。通常のコルセットは腰椎固定が目的です。仙腸関節障害には、幅が狭く骨盤下部で締める骨盤ベルトが適しています。
Q2. MRIで異常なしなら問題ないですか?
いいえ。仙腸関節障害は画像で異常が出ないことも多く、診察所見が重要です。
Q3. 放置すると治りますか?
軽症なら改善することもありますが、慢性化しやすく早期治療がおすすめです。
Q4. 産後の腰痛も関係ありますか?
あります。産後は骨盤が不安定になり、仙腸関節障害が起こりやすい時期です。
Q5. 手術は必要ですか?
多くは保存治療で改善します。手術はまれです。
当院での診療メリット
腰痛専門評価+画像診断+注射治療まで対応
整形外科専門医による診察
レントゲン/MRI連携
エコー下ブロック注射
骨盤ベルト指導
再発予防リハビリ





