変形性膝関節症【整形外科】
- 5月1日
- 読了時間: 4分

整形外科・リハビリテーション外来
監修:ザ・ヨコハマフロントベイサイドクリニック
この記事でわかること
・変形性膝関節症とは何か
・症状の進行段階
・原因とリスク因子
・治療方法(保存療法・再生医療・手術)
・自宅でできる対策
結論
膝の痛みは加齢だけでなく進行性の疾患である可能性があります。
早期から適切な治療と運動療法を行うことで、進行を抑え、日常生活の質を維持することが可能です。
変形性膝関節症とは
膝関節の軟骨がすり減ることで、関節内に炎症や痛みが生じる疾患です。
膝は日常的に体重の負荷を受ける関節であり、太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)の間にある軟骨や半月板がクッションの役割を果たしています。
加齢とともに軟骨の再生能力が低下すると、軟骨が徐々に摩耗し、その下の骨にも負担がかかり、関節の動きが悪くなり痛みが発生します。
日本人では、骨格の特徴により内側に負担がかかりやすく、進行するとO脚変形が目立つことが多いのが特徴です。
症状
初期
・立ち上がり時の痛み
・動き始めの違和感
中期
・正座が困難
・階段昇降時の痛み
・膝に水がたまる(関節水腫)
末期
・O脚変形の進行
・膝が伸びない
・歩行困難
原因とリスク因子
・加齢・肥満・筋力低下(特に大腿四頭筋)
・膝への過度な負担(職業・スポーツ)
進行
適切な治療を行わない場合、徐々に進行します。
特にGrade1〜2の早期段階で治療を開始することが重要です
。進行した変形は自然に元に戻ることはありません。
検査・診断
レントゲン検査
・関節裂隙の狭小化
・骨棘形成
・変形の程度評価
治療
保存療法(基本)
薬物療法
・鎮痛薬(アセトアミノフェンなど)
・抗炎症薬・弱オピオイド製剤
・SNRI
内服薬と外用薬を組み合わせて疼痛をコントロールします。
体重管理
体重減少により膝関節への負担を軽減します。
装具療法
・膝サポーター
・外側楔状足底板
関節の安定化と荷重バランスの改善を図ります。
物理療法
温熱療法などにより血流改善と疼痛緩和を行います。
(炎症が強い場合は適応外)
リハビリテーション
大腿四頭筋を中心とした筋力強化と可動域改善を行います。
運動療法は疼痛軽減と進行抑制に非常に重要です。
関節内ヒアルロン酸注射
エコーガイド下で正確に関節内へ注射を行います。
初期は週1回を5回、その後は2〜4週ごとに継続します。
軟骨の保護と炎症抑制が期待されます。
PRP療法(再生医療)
患者自身の血液から血小板を抽出し、成長因子によって組織修復を促進する治療です。
保存療法で十分な効果が得られない場合や、手術を避けたい方に選択肢となります。
手術療法
・骨切り術・人工膝関節置換術
痛みや変形の程度、生活背景を踏まえて適切な医療機関へご紹介します。
術後のフォローやリハビリは当院で対応可能です。
当院の診療方針
・保存療法を中心とした段階的治療
・エコーを用いた正確な注射治療
・再生医療(PRP療法)への対応
・リハビリテーションの継続支援
患者様の生活スタイルに合わせた最適な治療を提案します。
よくある質問
Q:膝の水を抜くと癖になりますか
A:そのようなことはありません。炎症が続いている限り水はたまります。
Q:ヒアルロン酸注射はいつまで続けるべきですか
A:痛みが軽減する場合は継続が推奨されます。中止すると再発することが多くあります。
Q:サプリメントに効果はありますか
A:経口摂取の成分は関節内に直接作用しないため、医学的に明確な効果は認められていません。
Q:自宅でできる運動はありますか
A:大腿四頭筋の強化が重要です。
仰向けで脚をゆっくり持ち上げて保持する運動や、椅子に座って膝を伸ばす運動を継続してください。
受診の目安
・膝の痛みが続く
・立ち上がり時に痛みがある
・階段で痛みが出る
・膝に水がたまる
これらの症状がある場合は早期受診を推奨します。
ご相談・ご予約
膝の痛みを年齢のせいと放置せず、適切な診断と治療を受けることが重要です。
当院では早期からの介入により、進行予防と生活の質の維持を目指します。
クリニック情報
THE YOKOHAMA FRONT BAYSIDE CLINIC
ザ・ヨコハマフロント・ベイサイドクリニック
〒221-0835
神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町一丁目41番地
THE YOKOHAMA FRONT 3階
(THE YOKOHAMA FRONT CLINIC MALL内)





