脊椎圧迫骨折とは?【整形外科】
- 4月20日
- 読了時間: 6分

公開日:2026.04.20監修:整形外科専門医 ザヨコハマベイサイドクリニック
背中・腰の強い痛み、実は骨折かもしれません
整形外科専門医が解説
背中や腰が急に痛くなったら、脊椎圧迫骨折の可能性があります
尻もちをついてから背中が痛い
勢いよく座ったあとに腰が痛い
転んだ記憶はないのに背中が痛い
高齢になってから少しずつ背中が丸くなってきた
骨粗しょう症を指摘されている
このような症状がある方は、脊椎圧迫骨折の可能性があります。
脊椎圧迫骨折は、高齢の方や骨粗しょう症のある方に多く、
軽い衝撃や明らかなケガの自覚がなくても起こる骨折です。
いわゆる「いつのまにか骨折」の代表的な病気でもあります。
脊椎圧迫骨折とは?
背骨のことを脊椎といいます。その前側にある椎体という部分がつぶれるように骨折してしまう状態を、脊椎圧迫骨折といいます。
特に骨粗しょう症があると骨がもろくなり、
尻もちをつく
少し強めに座る
重い物を持つ
体をひねる
せきをする
といった日常動作でも骨折することがあります。
こんな方は要注意です
骨折しやすい方の特徴
骨粗しょう症といわれたことがある
70歳以上である
閉経後の女性
身長が以前より縮んだ
背中が丸くなってきた
過去に骨折歴がある
ステロイドを長く使用している
やせ型である
脊椎圧迫骨折の主な症状
代表的な症状
背中の強い痛み
腰の強い痛み
寝返りで痛む
起き上がりで痛む
立ち上がると痛い
長く立っていられない
少し動くだけで痛みが響く
一方で、痛みが軽く、ご本人が骨折に気づかない場合もあります。
そのため、ただの腰痛と思って我慢してしまう方も少なくありません。
「いつのまにか骨折」はなぜ怖いのか?
脊椎圧迫骨折は、1か所で終わらないことがあります。
一度骨折すると背骨のバランスが崩れ、次の骨折を起こしやすくなります。
注意すべき合併リスク
別の脊椎の圧迫骨折
大腿骨近位部骨折
姿勢の悪化
背中がさらに丸くなる
歩行能力低下
寝たきりリスク上昇
これを骨折連鎖(ドミノ骨折)といい、放置すると生活の質が大きく低下します。
一度つぶれた背骨は元に戻るの?
残念ながら、一度つぶれて変形した脊椎は、完全には元に戻りません。そのため、早めに診断し、痛みを抑え、次の骨折を防ぐことがとても重要です。
診断方法
レントゲンだけではわからないこともあります
脊椎圧迫骨折はレントゲンでわかることが多いですが、
発症早期や微妙な骨折では判断が難しい場合があります。
そのため、必要に応じて以下を追加します。
レントゲン検査
MRI検査
骨密度検査
血液検査
特にMRIは、新しい骨折か、古い骨折かの判断にも役立ちます。
脊椎圧迫骨折の治療法
保存的治療が原則です
多くの脊椎圧迫骨折は、手術をせずに治療します。
1. 内服薬
痛みを抑える治療
抗炎症薬
鎮痛薬
必要に応じた補助薬
炎症を和らげ、痛みを軽減し、動ける状態を保つことが大切です。
2. コルセット治療
圧迫骨折には専用コルセットが重要です
通常の腰痛用コルセットではなく、背中全体をしっかり支える長いタイプのコルセットを使用します。骨折部を安定させることで、痛みの軽減と骨癒合の補助を目指します。

3. 骨粗しょう症の治療
脊椎圧迫骨折の治療では、骨折だけでなく骨粗しょう症そのものを
治療することが非常に重要です。
骨粗しょう症治療の目的
次の圧迫骨折を防ぐ
大腿骨骨折を防ぐ
ドミノ骨折を防ぐ
将来の寝たきりを防ぐ
治療法には複数の選択肢があり、患者さまの年齢・骨密度・骨折歴・全身状態
に合わせてご提案します。

4. 手術
以下のような場合には手術を検討することがあります。
骨癒合が遅い
強い痛みが続く
神経症状がある
下肢のしびれや筋力低下がある
日常生活に大きな支障がある
よくある質問(Q&A)
Q1. 普通のコルセットで圧迫骨折用コルセットの代用はできますか?
できません。骨折部をしっかり安定させるには、通常の腰痛コルセットでは不十分です。圧迫骨折では、背中全体をしっかり覆う長いタイプのコルセットが必要です。
Q2. 痛みが少ないのですが、本当に骨折していることはありますか?
あります。脊椎圧迫骨折は痛みが軽い場合もあり、気づかないまま経過することがあります。高齢の方や骨粗しょう症のある方は、軽い腰背部痛でも注意が必要です。
Q3. レントゲンで異常がないと言われたら安心ですか?
必ずしも安心とはいえません。早期の圧迫骨折はレントゲンでわかりにくいことがあり、MRIが必要になる場合があります。
Q4. コルセットが外れたら、骨粗しょう症の治療もやめてよいですか?
おすすめできません。骨粗しょう症の治療を中断すると、次の圧迫骨折や大腿骨近位部骨折のリスクが高まります。将来の骨折予防のためにも、継続治療が大切です。
Q5. 脊椎圧迫骨折は自然に治りますか?
軽症では保存治療で改善することが多いですが、適切な固定・痛みの管理・骨粗しょう症治療を行わないと、変形進行や再骨折につながることがあります。
Q6. どんなときにすぐ受診したほうがよいですか?
以下の場合は早めの受診をおすすめします。
転倒後から強い背中や腰の痛みがある
起き上がれない
寝返りで激痛がある
身長が急に縮んだ感じがする
足のしびれや力の入りにくさがある
当院の脊椎圧迫骨折診療
当院では、脊椎圧迫骨折に対して以下のような診療を行っています。
当院の特徴
整形外科専門医による診察
レントゲンでの評価
必要時MRI連携
圧迫骨折用コルセットの提案
骨粗しょう症の精査と継続治療
再骨折予防まで見据えた診療
こんな症状はご相談ください
背中が急に痛くなった
腰痛がなかなか治らない
尻もち後から痛い
骨粗しょう症が心配
以前より背中が丸くなってきた
圧迫骨折後の治療を続けるべきか相談したい
まとめ
脊椎圧迫骨折は、骨粗しょう症のある方に多く、軽い外力や自覚のないまま起こることもある骨折です。一度骨折すると、次の骨折を引き起こすドミノ骨折につながり、寝たきりの原因になることもあります。
大切なポイント
背中や腰の急な痛みは骨折の可能性がある
レントゲンでわからずMRIが必要なことがある
保存治療が基本
専用コルセットが重要
骨粗しょう症治療の継続が再骨折予防に不可欠
背中や腰の痛み、骨粗しょう症が気になる方へ
脊椎圧迫骨折は、早く気づいて適切に治療することが大切です。「年齢のせい」「ただの腰痛」と自己判断せず、気になる症状があれば整形外科にご相談ください。
クリニック情報
THE YOKOHAMA FRONT BAYSIDE CLINIC
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神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町一丁目41番地
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(THE YOKOHAMA FRONT CLINIC MALL内)





