腱板断裂【整形外科】
- 4月17日
- 読了時間: 3分
肩が上がらない原因と治療

■ 腱板断裂とは
肩の周囲には4本の腱があり、これらを**腱板(けんばん)**と呼びます。
この腱板が
転倒などの外傷
加齢による変性
によって断裂した状態が「腱板断裂」です。
肩を動かす“エンジン”が壊れた状態
■ 主な症状
① 痛み
バンザイで痛い
背中に手を回すと痛い(結帯動作)
夜間痛(寝ると痛い)
② 機能障害(ここが重要)
腕が上がらない
力が入らない
挙げても途中で止まる
痛みより「筋力低下」が特徴
※五十肩との大きな違いです
■ 五十肩との違い
項目 | 腱板断裂 | 五十肩 |
痛み | あり | あり |
可動域制限 | あり | あり |
筋力低下 | あり(特徴) | なし |
「上がらない+力が弱い」は腱板断裂を疑うサイン
■ 診断
① 問診・身体診察
特定の動きで筋力低下を確認
挙上・外転・外旋などを評価
② 画像検査
レントゲン:骨棘(Yビュー)
エコー:腱板の状態をリアルタイム評価
■ 治療方針の考え方(超重要)
腱板断裂は 年齢・断裂の大きさ・原因(外傷か加齢か)で治療が大きく変わります
■ 保存療法(まずはここから)
対象
高齢者の変性断裂
小〜中断裂
内容
内服薬
炎症と痛みを抑える
リハビリ(最重要)
残存腱板の強化
周囲筋のトレーニング
可動域改善

代償機構を作ることで挙上可能にする
関節内注射(エコーガイド下)
ヒアルロン酸
痛み軽減+動作改善
■ 手術治療(適応)
以下の場合は手術を検討
腕が上がらない状態が続く
保存療法で改善しない
大断裂・広範囲断裂
活動性が高い(仕事・スポーツ)
■ 特に重要:外傷性断裂
転倒・スポーツ後に突然上がらない場合
一時的に改善しても油断は禁物
時間経過で修復不能になるリスクあり
■ 手術のタイミング
✔ 早期手術が望ましいケース
大断裂(広範囲断裂)
60〜70代で活動性が高い方
✔ なぜ急ぐ必要があるか
腱が奥に引き込まれる
脂肪変性が進行
縫合不能になる可能性
■ よくある質問
Q. 腱板が切れたら必ず手術ですか?
必ずしも手術ではありません。
腱板は4本あり、 1本断裂しても他の腱で代償可能です
そのため
痛みが改善
日常生活に支障がない
場合は保存療法で十分なことも多いです。
Q. 手術が必要になるのはどんな時?
腕が上がらない
筋力低下が強い
生活や仕事に支障がある
この場合は手術が必要になることがあります
■ 放置するとどうなるか
筋力低下の進行
可動域低下
腱板の脂肪変性
修復不能
早期診断が最も重要
■ まとめ
腱板断裂は「痛み」だけでなく“肩が上がらない・力が入らない”がポイント
当院では
エコー診断
リハビリ
注射治療
を組み合わせ、必要に応じて手術適応まで判断し最適な治療をご提案します。
クリニック情報
THE YOKOHAMA FRONT BAYSIDE CLINIC
ザ・ヨコハマフロント・ベイサイドクリニック
〒221-0835
神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町一丁目41番地
THE YOKOHAMA FRONT 3階
(THE YOKOHAMA FRONT CLINIC MALL内)





