脊髄空洞症 【脳神経外科】
- 5月5日
- 読了時間: 3分

脳神経外科・脊椎外来
公開日:2026年5月
監修:脊椎・脊髄専門医 市村真也
この記事でわかること
・脊髄空洞症とは何か
・症状の特徴(初期〜進行)
・原因と病態
・検査と診断
・治療方法と受診の目安
結論
脊髄空洞症は、脊髄の内部に液体(脳脊髄液)が異常にたまり、神経を圧迫する疾患です。進行すると感覚障害や筋力低下が生じるため、早期診断と専門的治療が重要です。
脊髄空洞症とは
脊髄の内部に「空洞(シリンックス)」と呼ばれる液体のたまりが形成される病気です。
本来、脳脊髄液は脳と脊髄の周囲を循環していますが、この流れに異常が生じると、脊髄内に液体が溜まり続け、神経組織を圧迫します。
イメージ(正常 vs 脊髄空洞症)

脊髄内部に空洞(液体)が形成 徐々に神経を圧迫
症状
初期症状
・手足のしびれ
・痛み
・脱力感
進行すると
・温度や痛みを感じにくくなる(解離性感覚障害)
・筋力低下・手の細かい動作障害
その他の症状
・発汗異常・関節障害(シャルコー関節)・姿勢異常
「痛みが消える=改善」ではなく 神経障害が進行している可能性あり
原因と病態
主な原因
・キアリ奇形(最も多い)
・脊髄腫瘍・外傷(交通事故など)
・くも膜炎
病態の流れ
脳脊髄液の流れ異常↓
脊髄内に液体貯留↓
空洞(シリンックス)形成↓
神経圧迫・破壊
検査・診断
最も重要な検査
MRI検査
・脊髄内の空洞を明確に確認
・原因疾患の評価
その他
・神経学的診察
感覚障害の評価
治療
保存療法(軽症)
・経過観察
・症状管理
手術療法
・原因疾患の治療(キアリ奇形など)
シャント術(液体を逃がす)
進行例では手術が検討される
当院の診療方針
当院では、脊髄空洞症が疑われる症状に対して
・神経症状の詳細評価
・早期MRIによる診断
・専門医療機関との連携
を重視し、適切な治療へつなげます。
よくある質問
Q:自然に治ることはありますか
A:基本的に自然治癒は期待できず、進行することがあります
Q:どんな人に多いですか
A:キアリ奇形を伴う若年〜中年に多くみられます
Q:放置するとどうなりますか
A:不可逆的な神経障害(感覚・運動障害)が残る可能性があります
受診の目安
・手足のしびれが続く
・温度や痛みの感覚が鈍い
・手の動きが悪い
これらがある場合は早期受診が必要です
ご相談・ご予約
脊髄空洞症は見逃されやすい疾患の一つです。
気になる症状がある場合は専門的な評価を受けることが重要です。

監修医師
医師監修
市村 真也(いちむら しんや)
日本とドイツの医師免許を持つ脳神経外科医医療法人慶真会
横浜フロント脳神経外科・泌尿器科 理事長川崎中央クリニック 院長
開成高校卒・
慶應義塾大学医学部卒脳神経外科専門医・
医学博士月9ドラマ「ヤンドク!」
脳外科医療指導テレビ出演多数
【保有資格・所属学会】
日本脳神経外科学会専門医
日本脳卒中学会専門医脊椎脊髄外科専門医
日本脊髄外科学会認定医日本がん治療認定医
日本神経内視鏡学会技術認定医日本医師会認定産業医
日本医師会認定健康スポーツ医
ドイツ医師資格ドイツ脳神経外科学会正会員
ヨーロッパ脳神経外科学会正会員
クリニック情報
横浜フロント脳神経外科・泌尿器科
TEL:045-620-2610
〒221-0835
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