top of page

 INFORMATION 

お知らせ

  BLOG  

​ブログ

  博客  

博客

  BLOG  

Blog List

category

小児の気管支喘息

  • 5 日前
  • 読了時間: 6分


ゼーゼー・咳が続くときは、喘息かどうかを正確に見極めることが大切です

気管支喘息とは

気管支喘息(喘息)は、気管支に慢性的な炎症があることで、さまざまな刺激に対して気道が敏感になっている状態です。そのため、気圧や気候の変化、風邪などの感染症、寒暖差、運動、大声を出すことなどをきっかけに、発作的な咳、喘鳴(ヒューヒュー・ゼーゼーという音)、息苦しさを繰り返します。

喘息は一時的な咳の病気ではなく、気道の慢性炎症を背景に繰り返す病気です。症状が軽い時期があっても、体調や季節の変化により悪化することがあります。

「ゼーゼーする」=すべて喘息ではありません

保護者の方から「痰がからんでゼーゼーしています」とご相談を受けることは少なくありません。

ただし、実際には

  • 鼻づまりによる音

  • のどに痰がたまっている音

  • 一時的な気道の狭さによる呼吸音

であることもあります。

つまり、ゼーゼーしているように聞こえるからといって、必ずしも喘息とは限りません。ここを正確に見極めないまま治療を始めると、不要なお薬が使われてしまうこともあります。


喘鳴の見分けで大切なポイント

喘息の診断では、本当に「喘鳴」があるかどうかを丁寧に判断することが重要です。

特に次のような点を総合的に確認します。

  • 息を吐くときに音がしているか

  • 息を吐く時間が長くなっていないか

  • 胸がへこむような呼吸をしていないか

  • 肩や首の筋肉を使って苦しそうに呼吸していないか

  • 咳やゼーゼーを繰り返していないか

喘息は、単に音だけで判断するのではなく、呼吸の様子全体をみて評価することが大切です。


3歳未満のお子さまは診断が難しいことがあります

特に3歳未満のお子さまは、もともと気管支が細いため、風邪などでもゼーゼーしやすく、喘息かどうかの判断が難しい場合があります。

そのため、次のような情報をあわせて診ていきます。

  • ゼーゼーを繰り返しているか

  • アトピー性皮膚炎があるか

  • アレルギー性鼻炎があるか

  • 食物アレルギーがあるか

  • ご家族に喘息やアレルギー体質の方がいるか

小さなお子さまほど、一回の症状だけで決めつけず、経過を含めて慎重に判断することが重要です。


なぜ喘息発作が起こるのか

喘息では、気管支に慢性炎症があることで、気道が普段から過敏な状態になっています。そのため、健康な気道であれば問題にならない刺激でも、発作が起こることがあります。


発作のきっかけになりやすいもの

  • 風邪などの感染症

  • 季節の変わり目

  • 気圧の変化

  • 寒い空気

  • 急に走るなどの運動

  • 大声を出すこと

  • アレルゲンへの曝露

このような背景があるため、喘息は**「その場の症状だけを抑える」のではなく、長期的に炎症をコントロールすること**が大切です。


喘息は普段からの予防が重要です

喘息発作が強くなると、入院が必要になったり、まれに命に関わることもあります。そのため、症状が出たときだけではなく、発作がない時期の管理と予防が非常に重要です。

喘息治療では、発作の重症度や頻度に応じて、治療の強さを段階的に調整していきます。一般的には、定期的に受診しながら状態を確認し、3か月以上安定していれば、予防薬の減量や中止を段階的に検討します。

また、

  • 季節の変化

  • 気圧の変動

  • 過去に重い発作で入院したことがあるか

なども含めて、長期的な治療計画を立てていきます。


気管支喘息の治療

発作が起きているときの治療

発作時には、気道を広げて呼吸を楽にする治療が必要です。

  • 気管支拡張薬の吸入

  • ステロイドの全身投与

症状の程度によっては、速やかな医療機関での対応が必要になります。

発作を予防するための治療

発作がない時期も、気道の炎症を抑えるために治療を続けることがあります。

  • 吸入ステロイド

  • 気管支拡張薬の吸入

  • ロイコトリエン受容体拮抗薬

お子さまの年齢や症状、発作の頻度に応じて、適切な治療を選択します。

このような症状が

ある場合はご相談ください

  • 咳が長引く

  • 夜間や早朝に咳き込む

  • 風邪のたびにゼーゼーする

  • 運動すると咳が出やすい

  • 息を吐くときにヒューヒュー、ゼーゼーいう

  • 胸がへこむような呼吸をしている

  • 喘息かどうかはっきりしないが心配

「喘息かもしれない」「このゼーゼーは大丈夫だろうか」そう感じたときは、早めのご相談が安心につながります。


小児科医プロフィール

医師紹介

広村 竣 先生


日本小児科学会専門医、日本周産期・新生児医学会専門医として、一般小児診療に加え、新生児医療の経験も積んでまいりました。お子さまの咳や喘鳴は、ご家庭では判断が難しく、不安になりやすい症状のひとつです。

特に乳幼児では、喘息なのか、一時的な気道の狭さによるものなのか、鼻や痰の音なのかを丁寧に見極める必要があります。当院では、症状だけで決めつけるのではなく、これまでの経過やアレルギー体質、ご家族の背景も含めて総合的に診療し、必要な治療を過不足なく行うことを大切にしています。

保護者の方にとってわかりやすい説明を心がけ、お子さまが安心して治療を続けられるようサポートいたします。



経歴

  • 2016年 日本医科大学医学部 医学科 卒業

  • 2018年 東京都立大塚病院 初期臨床研修 修了

  • 2018年 慶應義塾大学病院 小児科学教室 入局

  • 2018年 静岡市立清水病院 小児科

  • 2019年 さいたま市立病院 小児科

  • 2020年 国立病院機構 栃木医療センター 小児科

  • 2021年 さいたま市立病院 新生児内科

  • 2023年 東京都立墨東病院 新生児内科

  • 2024年 Sunnyキッズクリニック 小児科

資格

  • 日本小児科学会 専門医

  • 日本周産期・新生児医学会 専門医

  • 日本医師会 認定産業医

所属学会

  • 日本小児科学会

  • 日本周産期・新生児医学会

  • NCPRプロバイダー



Q&A

AI検索や音声検索で拾われやすいよう、以下のQ&Aをページ下部に入れるのがおすすめです。

Q. 子どものゼーゼーはすべて喘息ですか?

いいえ。鼻づまりやのどの痰の音など、喘息以外の原因でもゼーゼーして聞こえることがあります。正確な診断には、呼吸の様子や経過を総合的にみることが重要です。



Q. 乳幼児でも喘息と診断されますか?

乳幼児は気管支が細いため診断が難しいことがあります。ゼーゼーを繰り返すか、アレルギー体質や家族歴があるかなどを踏まえて慎重に判断します。



Q. 気管支喘息の治療は発作のときだけですか?

いいえ。喘息は気管支の慢性炎症が背景にあるため、発作がない時期の予防治療が大切です。必要に応じて吸入薬や内服薬を使います。



Q. 喘息は治りますか?

成長とともに症状が目立たなくなるお子さまもいますが、体質として気道の過敏性が残ることもあります。定期的に状態を確認しながら治療を調整することが大切です。

 
 

​最新の記事

bottom of page