『泌尿器科』精液に血が混じる(血精液症)とは?
- 4月6日
- 読了時間: 3分
更新日:4月14日

「精液に血が混じっている」「赤や茶色っぽい精液が出た」このような症状に気づくと、不安になる方が多いと思います。
この状態は**血精液症(けっせいえきしょう)**と呼ばれます。
多くの場合は自然に改善する良性の症状ですが、一部では前立腺炎や感染症、まれに腫瘍などの疾患が関与することもあるため注意が必要です。
この記事でわかること
血精液症とは何か
主な原因と病気
放置してよいケース・危険なケース
受診の目安
検査と治療
結論:1回だけなら多くは問題なし、ただし「繰り返す場合」は要受診
血精液症は、
一時的に起こることが多く、自然に改善するケースが大半
ですが、以下の場合は受診が必要です。
何度も繰り返す
痛みや発熱がある
排尿症状を伴う
中高年(特に40歳以上)
「繰り返す血精液症」は原因精査が重要
血精液症とは?
血精液症とは、精液の中に血液が混じる状態です。
色の特徴

赤色
ピンク色
茶色(古い血)
見た目で異常に気づくことが多い
血精液症の主な原因
① 炎症・感染(最も多い)
前立腺炎
精嚢炎
精液を作る器官に炎症が起こることで出血
症状
会陰部の違和感
排尿痛
頻尿
② 外的な影響
激しい性行為
射精回数の増加
医療処置(カテーテル・前立腺生検)
一時的な血管損傷
③ 血管の問題
毛細血管の破裂
高血圧
血液凝固異常
自然に止まることが多い
④ その他の原因
ストレス
過労
長期間の射精間隔
生活習慣も関与
⑤ 注意すべき疾患(まれ)
前立腺がん
精嚢腫瘍
特に中高年は注意
放置してよいケース・受診すべきケース
放置してよいことが多いケース
1回のみ
痛みがない
数日で改善
受診すべきケース
繰り返す
血の量が多い
痛みを伴う
発熱がある
排尿異常(出にくい・頻尿)
40歳以上
不安がある場合は1回でも受診OK
医療機関での検査
原因を調べるために以下を行います。
尿検査
精液検査
血液検査
超音波検査(前立腺・精嚢)
必要に応じてMRI
主な治療
抗生物質(感染症)
抗炎症薬
経過観察(多くの場合)
約90%は自然改善
当院の血精液症診療
横浜フロント脳神経外科・泌尿器科では、
原因の正確な評価
必要最小限の検査
過剰な治療を避けた安心診療
を行っています。
「大丈夫かどうか」を明確にします
よくある質問(FAQ)
血精液症はがんですか?
ほとんどは良性です。ただし繰り返す場合は検査が必要です。
放置しても大丈夫?
1回のみで症状がなければ経過観察可能ですが、不安なら受診をおすすめします。
若い人でも起こりますか?
はい。特に感染症や刺激によるものが多いです。
性行為はしても大丈夫?
基本的には問題ありませんが、痛みがある場合は控えてください。
精液の異常でお悩みの方へ
血精液症は、非常に不安を感じやすい症状です。
しかし実際には、
ほとんどが重大な病気ではありません
ただし、自己判断は禁物です。
繰り返す
不安がある
症状が気になる
その場合はお気軽にご相談ください。
泌尿器科外来予約
監修者情報
小林 良祐(こばやし りょうすけ)
横浜フロント脳神経外科・泌尿器科副院長
泌尿器科部長日本泌尿器科学会専門医
経歴弘前大学医学部卒業
横浜市立大学附属病院
茅ヶ崎市立病院
小田原市立病院
平塚共済病院
さがみ林間病院
横浜フロント脳神経外科・泌尿器科 副院長・泌尿器科部長
保有資格・所属学会日本泌尿器科学会
専門医日本泌尿器内視鏡
ロボティクス学会
腹腔鏡技術認定医日本がん治療認定医機構
がん治療認定医緩和ケア研修会
修了ボトックス講習
実技セミナー 修了





