肩関節周囲炎(五十肩・四十肩)【整形外科】
- 4月17日
- 読了時間: 3分
更新日:5月22日
原因・症状・治療

■ 五十肩とは
肩関節周囲炎(いわゆる五十肩・四十肩)は、肩の痛みと可動域制限を引き起こす疾患の総称です。
中高年に多くみられ、日常生活に大きな支障をきたします。
従来は原因不明の疾患として扱われてきましたが、現在では複数の異なる病態が関与することが明らかになっています。
■ 原因(なぜ起こるのか)
肩関節周囲炎は、以下のような要因が単独または複合的に関与し、炎症と拘縮(関節の硬さ)を引き起こすことで発症します。
腱板の加齢変性(腱が薄くなる)
インピンジメント(上腕骨と肩峰の衝突)
肩峰下滑液包の炎症
関節包の癒着(可動域制限の主因)
上腕二頭筋長頭腱の腱鞘炎
筋肉・筋膜の硬化(滑走不全)
神経の癒着・絞扼による疼痛
特に関節包の癒着と筋膜の滑走障害が、「腕が上がらない原因」として重要です。
■ 五十肩に含まれる主な疾患
いわゆる「五十肩」は単一の病気ではなく、以下を含みます。
上腕二頭筋長頭腱炎
肩峰下滑液包炎
腱板炎・腱板断裂
石灰沈着性腱板炎
変形性肩関節症
凍結肩(拘縮肩)
正確な診断が治療成績を大きく左右します。
■ 症状
① 疼痛(痛み)
腕を上げると痛い(運動時痛)
結髪・結帯動作で痛い
夜間痛(寝ていると痛む)
患側を下にして寝られない
② 可動域制限
腕が上がらない
背中に手が回らない
徐々に動きが悪くなる
■ 当院の治療方針
当院では、詳細な診察およびエコー検査により病態を正確に把握し、複数の治療を組み合わせて痛みと可動域の改善を図ります。
■ 治療内容
内服薬
抗炎症薬や鎮痛薬、必要に応じて弱オピオイドを使用し、炎症と痛みをコントロールします。
リハビリテーション(理学療法)
可動域訓練・筋力強化・軟部組織の調整を行い、肩の機能回復の中心となる治療です。
患者さまの状態に応じた自主トレーニング指導も行っています。
関節内ステロイド注射
炎症や関節包の拘縮が強い場合に有効です。エコーガイド下に正確に注射を行います。
(例)トリアムシノロン+生理食塩水
肩峰下滑液包ヒアルロン酸注射
滑液包に直接注入することで、摩擦を軽減し、動作時の痛みを改善します。
ハイドロリリース(エコーガイド下)

筋膜・腱・神経周囲の癒着を剥離する治療です。
以下の部位に対して有効です:
腱板(棘上筋・棘下筋・肩甲下筋・小円筋)
烏口上腕靭帯
肩甲上神経(肩甲上切痕)
腋窩神経(四辺形間隙)
痛みの原因に直接アプローチできる高度治療
物理療法
温熱療法・電気治療などにより血流を改善し、疼痛の軽減を図ります。
■ よくある質問
Q. 安静にしたほうがいいですか?
痛みが許す範囲で積極的に動かすことが重要です。過度な安静は拘縮を進行させ、
難治化する可能性があります。
Q. 自主トレーニングは必要ですか?
適切な範囲での運動は非常に有効です。当院では理学療法士が個別に指導を行い、
患者さまに合わせたプログラムをご提案しています。
■ 放置するとどうなるか
可動域の著しい低下
慢性疼痛への移行
凍結肩(難治性)へ進行
早期診断・早期治療が極めて重要です。
■ まとめ
肩関節周囲炎は単なる「肩こり」ではなく、複数の病態が関与する疾患です。
当院ではエコー診断を軸に、リハビリ・注射・ハイドロリリースを組み合わせ、
根本的な改善を目指した治療を行っています
クリニック情報
THE YOKOHAMA FRONT BAYSIDE CLINIC
ザ・ヨコハマフロント・ベイサイドクリニック
〒221-0835
神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町一丁目41番地
THE YOKOHAMA FRONT 3階
(THE YOKOHAMA FRONT CLINIC MALL内)





