健康診断の血液検査で何がわかる?主な検査項目をわかりやすく解説
- 2 日前
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よく診断で行う血液検査は、症状が現れる前の体の変化を見つけるための大切な検査です。
「検査項目のアルファベットが多くてよく分からない」「数値が高いと、どんな病気が考えられるの?」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。
血液検査では、主に貧血、肝機能、脂質、血糖、腎機能、尿酸値などを確認できます。ただし、実施される項目は健康診断の種類やコース、年齢、医師の判断によって異なります。職場の一般定期健康診断では、貧血・肝機能・血中脂質・血糖などが主な血液検査項目です。
健康診断で調べる主な血液検査
分類 | 主な検査項目 | 分かること |
貧血検査 | 赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリット | 貧血や多血症の可能性 |
肝機能検査 | AST、ALT、γ-GT | 肝臓や胆道系の異常 |
脂質検査 | LDL、HDL、中性脂肪 | 脂質異常症、動脈硬化のリスク |
血糖検査 | 空腹時血糖、HbA1c | 糖尿病や血糖状態 |
腎機能検査 | クレアチニン、eGFR | 腎臓のろ過機能 |
尿酸検査 | 尿酸・UA | 高尿酸血症、痛風のリスク |
血球検査 | 白血球、血小板など | 炎症や血液の異常の手がかり |
1.貧血の有無
貧血検査では、主に次の項目を確認します。
赤血球数・RBC
血色素量・ヘモグロビン・Hb
ヘマトクリット・Ht
ヘモグロビンは、血液中で酸素を全身に運ぶ役割を担っています。数値が低い場合は、鉄欠乏性貧血などの可能性があります。
貧血になると、疲れやすい、息切れがする、動悸がする、立ちくらみが起こるといった症状がみられることがあります。一方で、ゆっくり進行すると本人が異常に気づかない場合もあります。
2.肝臓の状態
肝機能検査では、主に以下の数値を確認します。
AST・GOT
ALT・GPT
γ-GT・γ-GTP
ASTやALTは、肝臓などの細胞に含まれる酵素です。特にALTは肝臓に多く存在し、脂肪肝、肝炎、飲酒による肝障害などで上昇することがあります。
γ-GTは、飲酒の影響や胆道系の異常などを調べる手がかりになります。ただし、数値だけで病名が確定するわけではなく、腹部超音波検査などの追加検査が必要になる場合があります。
3.コレステロールと中性脂肪
脂質検査では、主に次の項目を調べます。
LDLコレステロール
一般に「悪玉コレステロール」と呼ばれます。高い状態が続くと血管内にコレステロールが蓄積し、動脈硬化を進める要因になります。
HDLコレステロール
一般に「善玉コレステロール」と呼ばれます。HDLは高すぎることよりも、低い場合に注意が必要です。
中性脂肪・トリグリセライド
食べ過ぎ、飲酒、肥満、運動不足などの影響を受けやすい項目です。中性脂肪が高い場合やHDLが低い場合、LDLが高い場合は、脂質異常症が疑われます。
脂質異常が続くと動脈硬化が進み、脳梗塞や心筋梗塞などの発症リスクが高まる可能性があります。
4.糖尿病の可能性
血糖に関する検査では、主に空腹時血糖とHbA1cを確認します。
空腹時血糖
採血した時点での血糖値を調べます。食事の影響を受けるため、健診前の飲食については受診施設の指示に従う必要があります。
HbA1c
HbA1cは、過去1~2か月程度の平均的な血糖状態を反映する指標です。そのため、採血直前だけ食事を控えても、普段の血糖状態がある程度反映されます。
血糖値やHbA1cが高い場合は、糖尿病または糖尿病予備群の可能性があります。糖尿病は初期には自覚症状が少ないため、健診による早期発見が重要です。
5.腎臓の働き
健康診断のコースによっては、次の項目も測定します。
血清クレアチニン・Cr
eGFR・推算糸球体ろ過量
クレアチニンは、筋肉で作られ、腎臓から尿として排出される物質です。血液中のクレアチニン値や年齢、性別などから計算したeGFRによって、腎臓が血液をろ過する能力を推測します。
慢性腎臓病は、進行するまで症状が現れにくいことがあります。クレアチニンやeGFRだけでなく、尿たんぱくの結果と併せて評価することが大切です。
6.尿酸値
尿酸・UAは、体内でプリン体が分解された際に生じる物質です。
尿酸値が高い状態は高尿酸血症と呼ばれ、痛風発作だけでなく、尿路結石や腎障害の原因となることがあります。肥満、高血圧、脂質異常症、高血糖などを併せ持つ方も少なくありません。
尿酸値が高くても症状がないことがありますが、自己判断で放置せず、食事や飲酒習慣、治療の必要性について医師に相談しましょう。
7.白血球や血小板
健診コースによっては、白血球数や血小板数も調べます。
白血球は感染症や炎症などで増えることがあります。血小板は、出血した際に血を固める働きがあり、極端な増減がある場合は追加検査が必要になることがあります。
一時的な体調変化でも数値が動く可能性があるため、ほかの検査結果や症状と合わせて評価します。
血液検査の結果を見るときの注意点
健康診断は、病気を確定診断する検査ではなく、異常の可能性がある人を見つけるためのスクリーニングです。
数値が基準範囲から外れていても、すぐに病気だと決まるわけではありません。反対に、基準範囲内であっても、前年より大きく変化している場合には注意が必要です。
また、血糖や中性脂肪などは食事の影響を受けます。検査前は、健診施設から指定された絶食時間や飲水方法を守りましょう。
結果に「要再検査」「要精密検査」「要治療」と記載されていた場合は、症状がなくても放置せず、医療機関を受診してください。再検査や精密検査は、異常が一時的なものかを確認し、病気の有無や程度を詳しく調べるために行われます。
まとめ
健康診断の血液検査からは、貧血、肝機能障害、脂質異常症、糖尿病、腎機能低下、高尿酸血症など、さまざまな異常の手がかりを得られます。
大切なのは、結果を受け取っただけで終わらせず、過去の数値と比較し、必要に応じて再検査や治療につなげることです。
健康診断で異常を指摘された方や、検査結果の見方が分からない方は、結果表をご持参のうえ医療機関へご相談ください。






