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女性に多い外反母趾とは?足の親指が曲がる原因・痛み・靴選び・治療

9月1日
読了時間: 9分
外反母趾は女性に多く、足の親指が人差し指側へ曲がり、付け根の出っ張りや痛みを生じる病気です。

「最近、足の親指が人差し指側に曲がってきた」

「パンプスを履くと親指の付け根が痛い」

「親指の横が赤く腫れて、靴に当たる」

「外反母趾はもう治らないの?」

このようなお悩みはありませんか?

足の親指が外側へ曲がり、付け根が内側へ出っ張ってくる代表的な足の変形が、外反母趾です。

外反母趾は特に女性に多い病気です。

2025年に発表された日本人1,499人を対象としたHAPPI研究では、外反母趾の有病率は全体で23.5%、女性では31.6%、男性では13.3%でした。さらに女性では年齢とともに増加し、20代で20.0%、80歳以上では48.0%に達していました。

外反母趾というと、

「ハイヒールを履く女性だけの病気」

と思われがちですが、それだけが原因ではありません。

  • 足の形

  • 扁平足

  • 加齢

  • 体重

  • 筋力低下

  • 靴の形

  • 遺伝的な要素

など、複数の要因が関係します。

この記事では、

  • 外反母趾とは

  • なぜ女性に多いのか

  • ハイヒールとの関係

  • 初期症状

  • 扁平足との関係

  • 靴の選び方

  • 外反母趾体操

  • インソール・装具

  • 手術が必要になるケース

まで、整形外科の視点からわかりやすく解説します。

外反母趾とは?

外反母趾とは、

足の親指が人差し指側へ曲がり、親指の付け根が内側へ突出する変形

です。

日本整形外科学会では、親指の先が第2趾側へ「くの字」に曲がり、付け根の突出した部分が靴に当たって炎症を起こすことが特徴とされています。

最初は見た目の変化だけでも、進行すると、

  • 親指の付け根が痛い

  • 靴を履くと痛い

  • 赤く腫れる

  • タコ・魚の目ができる

  • 長く歩けない

  • 靴を脱いでも痛い

といった症状が現れることがあります。

なぜ外反母趾は女性に多い?

外反母趾は男性にも起こりますが、女性で明らかに多くみられます。

日本人を対象にした最新のHAPPI研究では、女性であることは外反母趾と有意に関連する因子で、女性のオッズ比は3.2でした。

女性に多い理由としては、

  • 足の骨格や靱帯の特徴

  • 靴の選択

  • ハイヒール

  • 加齢

  • 筋力低下

  • 扁平足

など複数の要因が考えられます。

そのため、

「ハイヒールを履かなければ絶対に外反母趾にならない」

というわけではありません。

ハイヒールやパンプスは外反母趾の原因になる?

非常に重要なポイントです。

日本整形外科学会では、先端の細い靴によって親指が外側へ圧迫されることが外反母趾の原因の一つとされています。

さらにハイヒールでは、足の前方にかかる力が大きくなるため、変形を強くする要因になります。

2025年のHAPPI研究でも、20代でハイヒールを使用していたことが外反母趾と関連していました。

ただし重要なのは、

「ハイヒールだけが原因ではない」

ことです。

足の形やアーチ構造なども関係します。

「親指の付け根が少し出てきた」は初期症状?

外反母趾の初期では、

  • 親指が少し曲がってきた

  • 親指の付け根が目立つ

  • パンプスを履くと少し痛い

  • 親指の横が赤くなる

などの変化から始まることがあります。

進行すると、

親指がさらに第2趾側へ曲がり、第2趾・第3趾にも変形や痛みが広がる

場合があります。

見た目だけでなく、痛みや歩きにくさがあるかが重要です。

外反母趾と扁平足は関係する?

関係があります。

健康な足には、

縦アーチ+横アーチ

があります。

日本整形外科学会では、外反母趾ではこれらのアーチが崩れ、扁平足傾向になることで、中足骨が扇状に開き、親指が外側へ押されやすくなると説明しています。

つまり、

「親指だけの問題」

ではなく、

足全体の構造

を見ることが大切です。

外反母趾になると足裏も痛くなる?

あります。

外反母趾が進むと足の荷重バランスが変化し、

  • 親指の付け根

  • 第2趾・第3趾の付け根

  • 足裏

などに負担がかかることがあります。

足裏にタコができたり、歩くと前足部が痛んだりすることもあります。

また、足の指の付け根にしびれ・灼熱感などがある場合は、外反母趾以外に**モートン病(モートン神経腫)**など別の病気が隠れている可能性もあります。

日本整形外科学会では、モートン病は中年以降の女性に多いとしています。

外反母趾の診断

外反母趾は見た目でも分かることがありますが、正確な評価にはX線(レントゲン)検査を行います。

日本足の外科学会では、外反母趾角を測定し、20度以上を外反母趾と診断することが多いとしています。

整形外科では、

  • 親指の角度

  • 足のアーチ

  • 扁平足

  • 痛みの場所

  • 第2趾などの変形

  • 関節の動き

  • 靴の状態

などを総合的に評価します。

外反母趾は治る?

ここは患者さんが最も気になるところです。

軽度の場合には、

  • 靴を変える

  • 足趾運動

  • インソール

  • 装具

などによって痛みを軽減し、進行を抑えることを目指します。

ただし、すでに強く変形した骨を、

体操だけで完全に正常な位置へ戻すことは困難

です。

日本整形外科学会も、変形が進むと体操や装具だけでは元に戻りにくくなると説明しています。

外反母趾の靴選びで最も大切なこと

外反母趾対策では、靴選びが非常に重要です。

日本整形外科学会では、

親指の付け根にはフィットしながら、つま先部分はゆったりした靴

を推奨しています。

選ぶ際には、

  • つま先が細すぎない

  • 指が動かせる

  • 横幅が合っている

  • かかとが安定する

  • ヒールが極端に高くない

などを確認しましょう。

「幅広の靴なら大きめを買えばいい」は注意

足が痛いと、

「とにかく大きい靴を履けばいい」

と思う方もいます。

しかし靴が大きすぎると、足が靴の中で前へ滑り、

結果としてつま先に負担が集中することがあります。

重要なのは、

大きい靴ではなく、自分の足に合った靴

です。

外反母趾体操

軽度の外反母趾では、足趾を動かす運動を行います。

日本整形外科学会では、

足指のグー・チョキ・パー

や、

両方の親指にゴムをかけて親指を開く運動などを紹介しています。

また日本足の外科学会でも、足指を開く運動やHohmann体操が保存治療として紹介されています。

ただし、痛みが強い状態で無理に行う必要はありません。

インソール・足底板

外反母趾では、足のアーチが崩れている場合があります。

そのため症状に応じて、

足底挿板(インソール)

を使用することがあります。

日本足の外科学会では、

  • 土踏まず

  • 横アーチ

などを支える足底挿板を保存治療として挙げています。

市販品で十分な方もいますが、痛みや変形が強い場合には、足の状態に合わせて調整した装具を検討します。

外反母趾用の装具・サポーターは効果がある?

装具には、

  • 親指と第2趾の間を広げるタイプ

  • 親指を矯正方向へ誘導するタイプ

などがあります。

軽度の場合には痛みを軽減する目的で使用することがあります。

ただし、

サポーターをつければ強い変形が完全に治る

わけではありません。

使用方法については整形外科で相談してください。

痛いところを削るだけでは治らない

外反母趾では親指の付け根が出っ張るため、

「出っ張った部分だけ削れば治るのでは?」

と思われることがあります。

しかし外反母趾は、単純に骨が横へ出ているだけではなく、

足の骨の配列そのものが変化している病気

です。

手術では変形の程度に応じて骨の位置を矯正します。

外反母趾の手術

保存治療を行っても、

  • 靴を履くと強く痛い

  • 歩行がつらい

  • 日常生活に支障がある

  • 変形が進んでいる

場合には、手術を検討します。

日本整形外科学会では、代表的な手術として中足骨を骨切りして矯正する方法を紹介しています。

日本足の外科学会でも、保存治療で十分な効果が得られない場合に骨切り術などを行うとしています。

手術方法は変形の程度や足全体の状態によって変わります。

「見た目が気になる」だけでも相談していい?

もちろん相談できます。

ただし手術を行うかどうかは、

見た目だけではなく、痛み・歩行障害・変形の程度

などを考えて判断します。

「最近少し曲がってきた」

という段階で、

  • 靴

  • 足の使い方

  • 扁平足

  • アーチ

などを確認することも意味があります。

女性が外反母趾を予防するためにできること

完全に防げるとは限りませんが、日常生活では以下を意識しましょう。

つま先の細すぎる靴を避ける

長時間履き続けることを避けましょう。

ハイヒールを長時間履き続けない

必要な場面では使用し、移動時は負担の少ない靴へ履き替える方法もあります。

足指を動かす

足指を広げる運動などを習慣にします。

適正体重を保つ

中年期の外反母趾では肥満や筋力低下も関係すると日本整形外科学会は説明しています。

こんな症状があれば整形外科へ

  • 親指が曲がってきた

  • 親指の付け根が痛い

  • 靴が当たって赤くなる

  • 痛くてパンプスを履けない

  • 足裏にも痛みがある

  • タコが繰り返しできる

  • 第2趾も変形してきた

  • 長距離を歩くのがつらい

  • 靴を脱いでも痛い

  • 外反母趾が急に進んできた

特に、

「痛いけれど、靴のせいだから仕方ない」

と我慢しないことが大切です。

よくある質問

Q. 外反母趾は女性に多いですか?

はい。

2025年の日本人を対象とした研究では、外反母趾は女性31.6%、男性13.3%で、女性に明らかに多くみられました。

Q. ハイヒールを履かなければ治りますか?

ハイヒールやつま先の細い靴を避けることは重要ですが、それだけで進行した変形が元に戻るわけではありません。

軽度では靴の見直しや運動・装具などを行います。

Q. 外反母趾のサポーターをつければ治りますか?

痛みの軽減や矯正方向への補助として使用することがあります。

ただし、進行した骨の変形をサポーターだけで完全に治すことは困難です。

Q. 外反母趾でも歩いた方がいいですか?

痛みの程度によります。

歩行そのものをすべて避ける必要はありませんが、痛みを我慢して長距離を歩くのはおすすめできません。

靴やインソールなどを調整し、痛みが続く場合は整形外科へ相談してください。

Q. 外反母趾は手術しないと治りませんか?

すべての方に手術が必要ではありません。

痛みが軽い場合は、靴・体操・装具・インソールなどの保存治療から始めます。

強い痛みや歩行障害があり、保存治療で改善しない場合に手術を検討します。

まとめ|女性の外反母趾は「靴のせい」と放置しない

外反母趾は、女性に非常に多い足の変形です。

特徴は、

親指が人差し指側へ曲がる+親指の付け根が内側へ出っ張る

ことです。

ハイヒールや細い靴は重要な要因ですが、

足の形扁平足加齢体重筋力低下

なども関係します。

初期であれば、

靴の見直し足趾運動インソール装具

などによって症状を軽減できる場合があります。

一方、変形が進み歩行がつらくなった場合には手術という選択肢もあります。

「まだ少し曲がっているだけだから」

「女性なら仕方ない」

と放置せず、痛みや歩きにくさがある場合には整形外科へご相談ください。

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